イギリスなどで活動しているアート集団“アバケ”。
4人のグラフィック・デザイナーによる共同プロジェクトチームなのですが、先日その内の1人であるマキ・スズキさんのワークショップがテレビで放映されていました。
この方、鬼才と呼ぶに相応しい、斬新な発想とシュールな作品の数々で世界的に評価されており、アート学校の教師も努めているそうです。
さて、そんなスズキさんの興味深いセンスを磨く方法とうのがカードを使ったものでした。
まず、トランプの神経衰弱のように裏返しにしたカードをバラバラに並べます。めくると、変哲も無い花や家具、本の表紙に建築物など、なんだか良くわかりません。
ここでスズキさんの面白い授業が始まります。2枚めくって出た絵柄の関連性を想像して相手に伝えるというものなのです。
もちろん、色にカタチなど、一目で分かることに関連性を繋ぐのも良いですが色で攻めたらもう色繋がりが使用禁止になります。
となると、創造しか関連性がなくなるのです。例えば、お城の写真と子供の写真。お城に支給係をしていた娘が掃除屋の男とデキてしまい、その娘がお城のトイレで心優しい王女様にかくまわれてうんだ子。
と、まぁあり得ないのですがこのような楽しい創造で遊んで行きます。
一見バカバカしいですが、即座にストーリーを考え頭を柔軟にすることは、クリエーターには本当に大切なことです。
頭ごなしに決められたことをさせる授業でなく、生徒に考えさせ想像力を付けさせるという授業はさすがですよね。そんな、ことからアバケの活動にこれからも、目が離せなくなりそうです。