「アートのみかた」まとめ

長く続けさせていただいたこのコラムですが、今回でようやく最終回を迎えます。そもそもは「アート」や「アーティスト」ってなに!? という部分から、いろいろな主義や流派の説明、そして幅広いジャンルにわたってアートを紹介してきました。

長い連載を通して伝えたかったことは、実はとてもシンプルです。それは、芸術(現代芸術)は、自由で楽しいものだということ。作品を楽しむときは好きな解釈をしてOKですし、表現するのも形や方法にこだわる必要はまったくありません。あなたが思う最適な方法で、アートの魅力を存分に味わってくれるのがいちばんです。

アートというと、高尚なイメージを持たれたり特別な才能を持つ人でないと理解できないと思ったりしている人が多いようですが、それはごく一部のイメージです。他人の評価や権威といった不安定なものに惑わされず、もっと万人に親しまれるべきものだと筆者は確信しています。

アートはいろいろな意味で、たしかに貴重なものです。人間らしい営みの代表的な行動といえるでしょう。そういった意義では非常に存在価値のあるものです。しかし日本において考えてみるとどうでしょうか。先ほど述べたように、アートに関するマイナスイメージが先行していると言わざるを得ません。しかし古来の縄文土器から、各時代の装飾形態、西欧にも受け入れられた浮世絵や、諸外国の価値観とミックスした文化、今なお世界に知られるサブカルチャーなど、アートに対する関心は昔から高いものだったはずです。しかしいつのまにかアートを敬遠するようになってしまう風潮が強くなってしまい、気付けば日本人らしさまで失いかけているような気がしてなりません。

しかし、アートの源は、何かを表現したいという人間の想いでできています。そんなエネルギーにあふれた作品は、人に感動を与えるものです。そうした人間が表現したいものを、人間が楽しむという構図として捉えると、これほど人間らしい行動はありません。

芸術は個人の活動であるとともに、時空を超えた全人類に向けてのメッセージになるものです。そんなアートにもっと親しんでもらい、このサイトやコラムを通じてみなさんに楽しんでいただけたなら幸いです。
ご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

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