ネットラジオ Vol.1 沖縄

今、世代関係なくラジオが人気だという。ラジオにもAM・短波・FMといろいろあるが、どのラジオ局が人気なのかはわからない。いっとき、J-waveが開局した頃は毎日のように聴いていた記憶がある、その理由はCMがカットされ、あらゆる言語でパーソナリティが口角泡を飛ばしながら海外の曲を流していたからだ。とてもおしゃれだった、英語はともかくとして、聞いたことの無い言葉がスピーカーから流れてくる斬新なデビューだったと思う、が、しばらくすると通常の電波に戻ってしまった。今にして思えば、J-Waveのパブであり、開局記念としてのブロードキャストだったのかも知れない。民間放送であれば、必ず広告主がいて成立するのが放送局、それをいつまでもCMカットというわけには行かない。件の雰囲気を遺しているとすれば、InterFMあたりだろうか。

ただひとつ気に掛かるのは、どのFM局も野太い声で語りかけるパーソナリティには厭きたということだ、名前は伏せるが、外国語と言えば野太い声、このパターンは古くさくバタ臭いと感じる。個性があるようで没個性、甲高い声があっても良い、あのジャパネットたかたのように、もう少しボイス色に色香があっても良いではないか。

一方、テレビ離れが著しい、その末席で働く身としても肩身が狭い思いをしている。知人からは”つまらん、なんとかしろ”の一言、それに返す言葉に窮してしまうくらいだ。理由はいくらでもある、と言いたいところだが、それを書いたところで何かが変わるわけではない、インターネットが登場したことで云々、と誰もが宣う、はたしてそうだろうか?! 要は、大本のシステム総入れ替え、つまり構造上に問題があるのだ、それはどこかの国の施政とよく似ている気がする。

そんな中で7年前に誕生したのが、全国200局以上のコミュニティFMの先駆けとしてスタートした「サイマルラジオ」。サイマル(昔サイマルと言えば同時通訳で有名だったが、そのサイマルではない)とは同時という意味(simultaneous broadcasting )一つの放送局が、同じ時間帯に同じ番組を、異なるチャンネル、放送方式、放送媒体で放送すること。

インターネットを利用した新しいラジオのスタイル、いやぁそれにしても驚くこんなにネットラジオがあるなんて、家に居ながらにして世界の情報(音楽)や映像が聴くではなく見られるとは。まさにこれがストリーミング放送、これじゃテレビ局もうかうかしてはいられない。否、既に遅しと言うべきだろう。地デジも危ういくらい各ネットラジオ局のコンテンツは、バラエティに富んでいた。

そこで、そのひとつを紹介しよう。

沖縄のFMいしがきサンサンラジオ、何故沖縄かって?

東京は梅雨入りで気分がいまひとつ乗れないからだ。このラジオ局、石垣港に定点カメラが備え付けられていて、石垣島近辺の風景を余すところ無く見せてくれる。こんな気分な時には最高のおもてなしの映像だ。その定点カメラからは紺碧の空の下、大小の客船がたゆたうと海のベッドに揺らいでいる。

サザンゲートブリッジ方向、乗り場方向、新港地区方向、竹富島方向、石垣市内方面、石垣港方面と定点カメラは自在に操れる。加えて、ストリーミング放送も充実していて、石垣市内の商店街が映し出されていた。この通りは椰子の木ストリートでも呼ぶのだろうか?

椰子の木が幾本も植えられ、南国ならではの風景を醸し出している、桜並木とは違って異国情緒たっぷり。渋滞することもなくどこかのどかな情景に映る、時間の流れがゆったりとしている感じだ。

その沖縄に無二の友人が住んでいる。在京時は銀座外れの某大手出版社でアートディレクターをやっていた、それもポパイやブルータスと言った若者向け雑誌の表紙を担当していた奴だ。常に時代のエッジを突っ走っていた才能溢れる友人は、奥方が沖縄の浦添市出身と言うこともあり、もう東京には厭きたと二年前南の島へ行ってしまった。敢えて仕事のことは聞かない、あいつのことだから逞しく生きていることだろう。聞けば友人、自宅でFMいしがきサンサンラジオを流しているらしい、きっとそこには東京とは全く違う時間の流れを楽しんでいるのだろう。飛行機苦手の当方、沖縄へ訪ねることは皆無だがFMを聴くことで友を思い出すことにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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