「ウルの牡山羊:シガリット・ランダウ」

コンセプチュアルなアートを手掛ける話題イスラエル人アーティスト「シガリット・ランダウ」。

女性独特の視点と、斬新でありながらもメッセージ性の強いその作品群はとても興味深く、見る者の心を揺さぶる素晴らしい作品ばかりです。

さて、そんなシガリット・ランダウというアーティストですが、個人的には2011年に開催された横浜トリエンナーレで話題になった、あるインスタレーションが良い意味でトラウマです。死海に500個のスイカを浮かべ自身の映像のインスタレーション「DeadSee(2005年)」です。

深い青緑の水面にスイカで円を描き、そこに人間を配したユニークな映像表現は、いつまでも心に残るようなインパクトを与えてくれました。

そして、そんなオススメのシガリット・ランダウが、今年も新しい個展を開催するというのです。今回の展示には2つの部屋を用意しており、全く別の世界観を打ち出す展示となっているそうです。

展示される予定の作品として、オリーブの木をマシンで揺らして収穫するというユニークな映像。それも縦長の巨大画面に、4台ものプロジェクターを配して投影させるという荒技も彼女ならでは表現。

その一方、別の部屋ではイスラエルのトラディショナルな空間を表現しています。シガリット・ランダウの実生活を垣間みるような、50年代のインテリアを配置した、イスラエルの空気感をそのままに再現した空間で、また新たな発見ができそうです。

このような、美しく楽しげなアート作品の裏には戦渦の歴史に死などの「犠牲」という、メッセージが込められており、まさに負からの反動による作品であるとされています。

今回のシガリット・ランダウ展は、今年のアートシーンに影響を及ぼすことは間違いなさそうです。個人的にも期待しているアーティストとして、これからも注目していこうと思っています。

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