「現代アートとしてのレディオヘッド」

音楽はアートになり得るか、といえば勿論イエスという答えを返したいのですが、商品としての側面もある分、アート一直線という曲作りとなると難し部分があるでしょう。

もちろん、アート的な音楽を作って活動しているミュージシャンは世界各地に広がっているでしょうが、商業的に成功しており、尚かつアーティスティックな音楽を成し得ているというミュージシャンなどいるのでしょうか?

もし、ひとつだけそのバンドを挙げろと言われたら、個人的に“レディオヘッド”を挙げたいと思います。当たり前過ぎて拍子抜けしてしまったかもしれませんが、やはりレディオヘッドこそアートと商業の2つを成し遂げたロックバンドと言っても良いのではないでしょうか?

ジャズ、ポップ、ロックにR&B…。様々なジャンルを総括していえば、他にも多くのミュージシャンを挙げる必要があるのですが、何故、今回はレディオヘッドなのかといえば、彼らの音楽はジャンルレスであるからなのです。

一応、ロックバンドという形式ですが、常にそのテイストを変化させ挑戦し続けており、アートと呼べる音楽を作り出しているからなんです。一個のジャンルとして考えればもしかしたら2流かもしれません。

しかし、彼ら自体の音楽を全て合わせたときに、ジャンルを超えたレディオヘッドの音楽になり、まさに唯一無二の存在になっているような気がします。おそらく、誰も真似しないでしょうし、真似できません。

音楽ではあるのですが、何故か型が無いような感じを受けますし、聞き手の解釈でどうにでも変化してしまう、そんな現代アートのような雰囲気すらも感じさせるのです。

ちなみに、ローリングストーンの選ぶ至上最も偉大な100組のアーティスト73位という、微妙な評価(レディオヘッドであったらもっと上なような気もしますが…)を受けているのも、なんとなく面白くはないでしょうか?

オルタナティブロックを基礎とした曲なのですが、電子音やジャズを織り交ぜる独特の曲。案外、嫌いな方はとことん嫌いだと思います。それは、レディオヘッドが無理というより、曲自体が理解できないからではないでしょうか?

理解できなければ分かっていない、という訳ではなく、現代アートとして見ると、理解する必要も無く聞いた方の解釈でよいのです。ちょっと音楽を超えて、現代アートとしてレディオヘッドを考えると、また違った聞き方ができるはずです。

ビッグバンドになりすぎてしまい、敢えて触れない方も多いとは思いますが、今一度聞き直し、自分の感性を試してみてはいかがでしょうか?

 

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