「奈良美智を今だから知りたい」

1959年に生まれた日本が誇る世界的アーティストというと誰か分かりますか?まさか、年代でわかったら相当のマニアですが、そのアーティストは「奈良美智」です。

独特な表情をした少女を描くポップアートで世界的に有名なり、ニューヨーク近代美術館やロサンゼル現代美術館にその作品が所蔵される、まさに現代美術の巨匠とも呼べるアーティストです。

2012年の横浜美術館からの展示も相変わらず素晴らしい作品が多く、非常に考えさせられると同時に、創作意欲というか何かをやる気にさせる、強いメッセージ性を放っていました。さて、そんな奈良美智なのですが、始めて見たときは本当に衝撃を受けました。顔の大きなサイズのアンバランスな女の子。

鋭い目つきで睨みつける独特の表情も、怖いという感情では無く優しく、慈愛に包まれたような…そんな不思議な感覚でした。さらに、奈良美智のすごいところは、自分が知った頃から十数年経った今でも、相変わらずスタイルを貫いているという所です。

最新作などを見ても、個人的にはホッとします。勿論、様々な苦しみや、制作の過程もずっと進化しているのでしょうが、自分的には同じままで見守ってくれているような、そんな気持ちになるのです。

さて、そんな奈良美智なのですが、愛知県の芸術大学へ進み、教職員を経た後にドイツへ渡り、デュッセルドルフ芸術アカデミーに入学しています。東京に戻ってたり、制作の拠点をドイツに移したり金沢にしたり…。

とにかく、流れるがままに生きて、そしてアーティストとして生活を成り立てています。その姿はキリっとした訳でも無く、だらしなさすぎもせず…。本当に人間としても魅力的な方なのです。2009年にニューヨークのファースト・アベニュー駅で落書きをして警察に捕まるという珍事件もあったのですが…50歳近い年齢でこういうことをしている方っていますか?

人を殴る、蹴るなどの身体的暴力でなく、常に心がエキサイティングしている本当の芸術家です。クリエーター集団の「graf」とのコラボレーションした創作の旅のDVDなどもあるので、気になる方は是非覗いてみたらいかがでしょうか?

大勢の方が聞いたり見たりしたことはあっても、彼の中身までは気にしたことは無いでしょう。作品は勿論ですが、奈良美智という人間を知れば知るほど、彼のアートな世界にハマっていくはずです。敢えて、今だからこそ、チェックしてみてはいかがでしょうか?

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