「アートを作る食文化」

アートと呼べるものは造形物や絵画などだけではありません。食物や食文化だってアートと呼べる代物は沢山あります。

特にその国の文化を象徴するような食文化というのは、歴史もありますし、多くの人に認められている“生きるアート”と行っても過言では無いでしょう。さて、そんなアートとも呼べる食文化を持つ国と言えば日本を始め沢山ありますが…今回注目してみたのはドイツです。

ドイツと言えばビールかもしれませんが、食材として有名なのが“ソーセージ”でしょう。日本でも近年、本格的なソーセージが至るところで食べられるようになりましたが、本場ドイツでのソーセージの文化は底知れぬものです。

そもそも、あの形状が素晴らしいですよね。見るからに食欲をそそるような風貌というのは、ちょっと普通では考えつかないようなアート作品です。

日本であればお弁当だったり、ちょっとしたレストランやバルなどでのおつまみ的な感じなので、日々食するものとは言い難いでしょう。しかし、ドイツであればこのソーセージは日常的に食べられているもので、恐らくジャガイモに次いでのソールフードとも呼べるのでは無いでしょうか?

日本でいうソーセージとなると、実際ウインナーがメインであり、そんなに種類も豊富ではありません。勿論、ドイツでのソーセージの種類は想像を絶します。何と、厳密には分かりませんが1000種類以上は存在しているというのだから驚きです。肉の腸詰めにここまで力を入れているような国が他にあるでしょうか…。

種類の名前として大きく分けると“ウインナー・フランクフルター・ボックヴルスト・ヴァイスヴルスト・ヴィーナーヴルスト・ペルツァーヴルスト・etc…”となり、ここで紹介したものが一部であり、さらには地域によってさらに細分化されていくのですから、それは1000種類は超えますよね。

音楽、アート、デザイン。ドイツという国の文化を支えてきたのは大袈裟かもしれませんが、ソーセージであると行っても過言では無いでしょう。

日々、様々なアイデアを生み出すために議論していたそのテーブルには、どんな時代でもソーセージがあったはずです。こうした、国を動かす活力である食材というのは、大切に守られ、そして日々進化していっています。何となく、安く適当に済まされてしまっている今の時代の食文化では貧しいアイデアしか出てきません。一部だけでなく、日本全体でも要となる食材と共に新しい未来が作られていくことを願っています。

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