「アポイントメント制ショップの「idea bay sosu」の在り方」

「idea bay sosu」がミハラヤスヒロの直営店に移転することになりました。ミハラヤスヒロは世界的な有名シューズブランドですが、そのミハラヤスヒロが率いるSOSUが7年前にオープンさせたのが「idea bay sosu」です。

話題となったのが、完全アポイント制による店舗展開。どうしても、情報発信で終わってしまいがちなショップのありかたに疑問を呈したSOSUが提案した、革命的な行動だったような気がします。

超ハイスペックな顧客の為の高級なブティックではありませんが、ハイブランドやまだ国内で知られていない注目のブランドなども取り揃えており、幅広い顧客がいたようです。確かに、いくらカジュアルなラインアップとはいえ、数万・数十万するアイテムが揃う訳ですから、落ち着いてじっくり買いたいとは思いますよね。

そして、この「idea bay sosu」が人気になったのも、そのスタッフやバイヤー達とアイテムのことについて語りながら買い物ができるという部分でしょう。

どうしても、セレクトショップやブランドショップというのは大勢の人間が行き来をし、落ち着かない雰囲気です。バイヤーと直接話す機会もないですし、常連だけが顧客とペチャクチャしゃべっているという風景は、正直好ましくはありません。

特に年配の方であれば尚更ですよね。品質が良い上品なシャツ1枚であっても、その店舗の雰囲気や、スタッフのくだらない雑談で台無しになってしまうことだってあるのです。

こういった、アイテム自体に罪が無いのに、購入されなかったという悲しい現実をしっかりと終わらせるためには、国内にもこういった高感度で先を見据えているショップの存在は絶対に重要だったのではないか?と、考えさせられます。

ファッション大国と謳われている日本ですが、ブランド信仰が強いだけであり、服自体を吟味して選んでいるというのとは違います。服が好きなのではなく、その服を持っている・買っている・着ている自分が好きなのです。

これでは、長期的なビジョンでファッションビジネス界の発展は見据えることができません。とはいえ、この「idea bay sosu」なのですが、今年の3月から無期限でアポイント制は終了させて誰でも気軽にショップに行けるようになったようです。

とはいえ、雑になった訳では無く、上品な顧客が付いているからこその決断でしょう。まだまだ、こういった試みをするカジュアル系のセレクトショップは少ないでしょうが、今後増やしていくというのもアリなのかもしれませんね。

画像:idea bay sosu HPより

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