「今年の全てを作りあげた傑作は…あまちゃん?」

今年のヒット作品と言えば様々なものが思い浮かびますが、多くの人の心に残った作品と言えば…「あまちゃん」ではないでしょうか?NHKの朝の連続ドラマという枠で、毎日放送される人気コンテンツだけに、視聴者も出演者のファンだけでなく、ただ純粋に物語を楽しみたいという方も大勢います。

そういった、ある程度の制約がある放送枠だけに、批判の対象としても格好の餌食となってしまう危険性もあるのです。しかも、今回脚本を手掛けたのが、あの宮藤官九郎ということで…どうなのかな?と、不安を感じていた方も少なくは無いはずです。

しかし、フタを開けてみると…その心配は全くの杞憂だったという結果になりました。結果を言うと、個人的にはあまちゃん自体、アートとして取り扱われても良い気がします。物語の素晴らしもあるのですが、喜怒哀楽がしっかりと現れており、ちょっと大袈裟な演技もまるで舞台を見ているかのような、そんな気分にさせてくれるからです。

自分も、毎日のようにドラマを見ている訳でも無く、芸能に詳しい訳では無いので詳しくは語れませんが、こんな自分が見ても今の日本のドラマは面白くありません。別に、面白かったらどうなると言う訳では無いのですが、もうテレビドラマを見る気がしなくなる…と、いうのは業界全体の問題でもあるような気がします。

テレビや雑誌などでは、あまちゃんに出ている劇団「おとな計画」の面々の個性的な演技を賞賛していますが、実際、知っている人からすれば、今更何?と、思う方もいるでしょう。ヒットの要因として主演の能年さんのお手柄感もありますが、確実にその脇を固めていた俳優人のおかげだと思います。

全く、何にも媚びていない本物の役者を使ったドラマだけに、スッと視聴者が入って行けたのかもしれません。結局、ヒットしないドラマを見ていれば分かりますが、都合の良い展開は勿論、俳優で無い出演者ばかり。そんな軽く演技を齧っているだけの出演者の演技に誰か感動をするのでしょうか…。

結局、あまちゃんのヒットの裏側には、本物の芝居があったからですよね。ただただ、芝居の道で生きて行く決意を持って、その道を突き進み続けている役者達がしっかり演技をすれば、普通の良い作品に仕上がるのです。

そういった、当たり前のことをもう一度日本の映像業界は見直して行くべきなのではないでしょうか。

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