「敢えて新しいサウンド?エイフェックス・ツインの魅力って?」

10月の初旬の事ですが、FACTというサイトが鬼才「エイフェックス・ツイン」のベストトラックTOP50を公開し、音楽ファンの中で話題になりました。さて、エイフェックス・ツインというとドリルンベースを使った狂気的なサウンドに、美しい刹那的なメロディーを掛け合わす天才テクノミュージシャンです。

その楽曲の多くは、格好良いとか何となく良いとか、そういった陳腐な言葉では評価できない、崇高なサウンドばかりです。ジャケットワークにも定評があり、自らの姿をねじ曲げた表現でコラージュしたり、絵画風にしたりと、一見ただの変態オヤジです。

しかし、その“ちょっとオカシイ”具合が多くの音楽ファンの心を掴み、未だに離さない理由でもあるでしょう。さて、そんなFACT目線で選ばれたエイフェックス・ツインのNO.1の楽曲は、Analogue Bubblebathでした。ドラムンベースを基調に、幻想的な世界観を醸し出す、美しくも破壊的な1曲です。

まさに、エイフェックス・ツインといった感じの楽曲ではあるのですが、ポイントとしては1991年に発表されている楽曲である、ということです。音楽というのは、古典というジャンルが存在しており、昔の楽曲が進化をし続け、結果新しいものが量産されています。その中でも、ダンスミュージックというのは歴史も浅く、まだまだ開拓の余地が残された新しいジャンルとも言えます。(クラシックやジャズに比べれば)そういった事を考えてみると、60年代に流行ったテクノサウンドは、やはり古くさく、ちょっとダサイ感じがしますよね。

それが、逆に良かったりするので否定は一切しませんが、確かに古典というよりは、古いという評価にならざるはえません。一方、このエイフェックス・ツインの楽曲は、当時は斬新なものとして取り扱われていたものの、1990年代初頭が中心です。2013年の今からすれば、20年以上前の話になる訳です。

国内のポップスなど、懐メロというジャンルが存在しなければ、聞くに絶えられませんが、エイフェックス・ツインはその逆です。逆に新しいのです。勿論、音色選びに手法はオリジナリティが強いですが、清新な感じが年を重ねる事に感じられるのが、本当に不思議です。

音楽を芸術として捉えるシンガーソングライターがいますが、大抵イマイチです。しかし、エイフェックス・ツインのサウンドワークは、間違い無く芸術としてのくくりで納めなければいけない。そんなサウンドになっているのではないでしょうか?

あまり、テクノに興味が無い、なんて方もいるでしょうが、一度聞いてみるといいかもしれません。今だからこそ、のめり込むような世界観が感じられるはずです。

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