ここ最近、
国内でも周知されてきたアーティストが「JON HOPKINS」ジョン・ホプキンスです。
テクノ界ではすでに、その美しいメロディーと狂気的なビートとの融合で注目を浴び続けられていますが、国内ではジワジワと来ている感じです。
そもそも、コールドプレイの新作に関わったり、国内ツアーのオープンニングアクトとして来日するなど、今乗りに乗っているアーティストの1人と言って良いでしょう。
ともすると、何となくではありますが、派手で華美な印象の音なのかと思われがちですが、そのような消費主義的なサウンドとは無縁です。
アンビエントを基調とした、情緒的な雰囲気を全体的に醸し出させ、さらには優しいだけでない、ハードさも兼ね備えているのです。
2001年には既にデビューをしている「JON HOPKINS」なのですが、数々の大御所とのコラボレーションも話題となっていました。
何といっても、あの巨匠ブライアンイーノが大絶賛しているのですから、その実力はお墨付きと、いったところでしょう。
さて、新しいアルバムも今年発表されているためか、数々のライブ映像が流されていますが、これがまた独特なライブスタイルです。
どうしても、テクノ系のライブというと動きが地味になるので、音では無くパフォーマンスを楽しみたいという方には、イマイチ伝わりづらいというのが、ネックでした。
しかし、この「JON HOPKINS」のライブスタイルは、かなりユニークなものです。
電子機器をリアルタイムで演奏し、既存の曲をまた違うように聞かせてくれる工夫がなされています。
さらに、そのアグレッシブなスタイルは、見ているオーディエンスを熱狂させるに事足りるスタイルなのもポイントです。
勿論、それなのにも関わらず、美しいサウンドで会場を包み込むのですから、今までにいないタイプのアーティストとも読んで構わないのではないでしょうか。
大物ミュージシャンからのラブコールが多い「JON HOPKINS」だけに、サポート系で参加している作品は数知れずです。
とはいえ、やはり真価を感じるためには、ソロアルバムを聞き込むことをオススメします。
恐らく、シガーロスなどの“ポストロック”が好みの方などにも聞きやすいかもしれませんね。
今のところ、来日という日程はありませんが、是非チェックを欠かさず、この目・耳で新しい音楽の世界を体験する日を待ちこがれていてみては、いかがでしょうか。