図書館は宝の山

日本人は本を読まなくなった、

また本も売れないと最近耳にすることが多い。

読む、読まないはその人自身の問題故に目くじら立ててもしようがない。

ただ、活字を読まなくなったことで、イマジネーションが乏しくなったのではないか、とそんなことをつらつら考えたりもする。

一方、本が売れなくなった原因というのは諸説あるが、一番は読み手側と出版社側の温度差が感じられる。

そんなところへ電子書籍が現れ、読み手側の意識も変化し、売り上げも好調だというではないか、こちらとしてはちょっと眉唾っぽい感じもしないではないが。

 

本は中身も大事だが、装幀も魅力的だ。

電子書籍は安価なところが魅力的だと思うが、新刊本は買ったときの紙の匂いが新鮮だ、ページを捲るときの音、紙独特の手触り感も心地よい。

そんなことを言いながら、この数年書籍を買ってない、実のところ読みたい本が少ないのだ。

それに書棚も詰めに詰め既に大入り満員状態、これでは安普請の陋屋も潰れかねない。

一計を案じ、活字ものは全て各出版社から出ているPR誌と決めた、そこには小説もあり、エッセイ、インタビュー記事とバラエティに富んでいる、しかも無料である。

PR誌に紹介された新刊本が気に入れば、店頭で求める、こんな読み方も一興だ。

 

さて、本と来れば図書館だ、誰でも1度くらいは利用したことあるだろう。

最近の図書館は昔と比べておしゃれで、しかもWi-Fiスポットが設置(区によってバラツキがあるが)されたりしていて非常に便利になっている。

現在、全国の公共図書館の数は、3,083館、大学図書館(短期大学、高等専門学校含む)の数が、1,658館。

それを併せると4,741館になるそうだ。

この数字多いか少ないか、世界の図書館と比較してみないと始まらない。

図書館は資料調べるときなどに時折利用している、ネットでは全てを網羅しているわけではないので図書館が役に立つ場合がある。

最近は年配者の方が多く見かけるようになった、また浮浪者も見かける、真夏時に暑さを避けるのにはもってこいの場所だ。

ある種、図書館はサロンのような感じさえしてくる、大体年齢層は高い。

本を借りるというより、新聞を拡げたり、週刊誌に目をやる人が目立つ、それも男ばかり。

定年になった方たちが行く場所が図書館というのも、侘びしい気がする、日がな一日図書館で過ごすのだろう。

そのような光景を目にしながら、ふと近い将来に不安が過ぎりやるせなくなってしまう。

現在、公立図書館の共通カードを4枚ほど持っている、渋谷・世田谷・目黒・港のカード。

全てのカードはCDを借りるために作った、中でもよく利用するのは長年住み慣れた区の図書館だ、なにが何処にあるか一目で分かるし、落語に於いては一番所蔵しているのではないだろうか。

毎日のように通ったCD・DVDショップが消えて、以来買わなくなった。

オンラインサービスが一般的になっているようだが、視聴してみないと買う気にはなれない(PC上で視聴できるが)、新譜がリリースされると棚に並んだCDを片っ端から好きなジャンルをヘッドホーンで聴いた。

1枚が2枚に気がつくと手許には20枚ものCDを抱え、恐る恐る帰宅したものだった。

その点、区立図書館は大威張りで帰れる。

都民であれば23区全てのカードが作れる、がしかし全域カバーはちと辛いものがあるだろう。

上記に挙げた4箇所は地の利的にも通じているし、聴きたい音楽全てとは言えないが、なんとかそこでリカバリーしてくれる。

会員登録を済ませ、図書館に所蔵してある目的のCDを自宅で検索し希望の図書館へ申し込む、貸し出し状態でなければ翌日にはメールで知らせが来る、有り難い話である。

難点は盤にキズがあることだ、たくさんの区民が聴くのだから仕方ないが、スピーカーからの音が飛んだりするとがっかりしてしまう。

もちろん、聴くだけでは無い、そのCDをどうするかは言わずもがなだ。

渋谷・世田谷・港区はCDの貸し出しは3枚だけ、なんと目黒区は20枚のCDが借りられるのだ。

目黒区の中央を成す八雲中央図書館の建物は見事だ、前出の図書館から比べたら月とすっぽん、建物の構造はスケルトン風で、よくよく見ると大ホール・小ホールとあって音楽会も催せる建物となっている。さらに驚くことは、今年の2月に開館した大橋図書館だ。

大橋ジャンクションの建物と一体になっていて図書館は9階にあり、目黒区全体を見渡すことが出来る空中庭園がある。

高所恐怖症の気があることからそこに立ち止まり眺めることは難しいが、高いところが好きな人は是非お薦めしたいスポットである。

図書館に希望のCDが無ければ、代官山のTへ行く、ここのシステム数十年前にアメリカでできたものだ、真似も時にヨイモノダと。

カフェ、レストラン、書店等々一堂に揃え、音楽はラウンジのような場所で何枚も聴ける、しかも無料。

但し、牢名主のように居座ってはダメだ、せいぜい1時間が良いところだろう。

このTもビジネスを目的として営業しているわけだが、どこか区立図書館風で有り難い。

図書館も気づかぬ内に様変わりしている、辛気くさい建物からの脱皮が始まった。

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