ガラパゴスのアニマル・アート/ネイチャー・アート 2

エクアドル政府公認のナチュラリストのガイドで巡るツアー

1978年に自然遺産の第1号の一つとしてユネスコの世界遺産に登録されたガラパゴス諸島には、それ以来続々と人々が訪れるようになった。

赤道直下の太平洋に、東西約300キロ、南北約380キロの広範囲に、100を超える島々が浮かぶ。

諸島内のバルトラ島サン・クリストバル島に2つの空港が設けられ、南アメリカ大陸と繋がっている。

ガラパゴスを訪れる人は、エクアドルのキトかグアヤキルから、飛行機に乗り込みバルトラ島に降り立つことが多い。

バルトラ島は、イタバカ海峡を挟んで諸島内で2番目に大きな島、サンタ・クルス島に向かい合っている。

サンタ・クルス島には、このエリアの経済の中心地として最も栄えるプエルト・アヨラ市があり、1万人を超える人々が日常の生活を営む。

アカデミー湾からダーウィン研究所に通じる海岸沿いのダーウィン通りが、プエルト・アヨラ市のメインストリートだ。

通り沿いには土産屋やレストラン、ホテルなどの施設が軒を連ねている。

各種のクルーズやツアーの基地ともなっており、ガラパゴス観光の中心地でもある。

ダーウィン通り界隈は、観光客でも自由に散策することができるが、国立公園内には自然と生物の保護保全のための規制が設けられている。

2007年には危機遺産リストにリストアップされたこともあり、環境を守るための様々な制約があるのだ。

諸島域内は、厳正保護区域、原始区域、探訪可能区域、特定利用区域の4つのゾーンに分けて管理されている。

 

ガラパゴス諸島を観光する場合には、サイトによって若干の相違はあるが、通常はナチュラリストの同行が原則となっている。

一つのツアー単位は、ナチュラリストの目がしっかりと届くように16名を上限としている。

観光客は、各サイトに設けられたトレイルをナチュラリストとともに歩くことになる。

このナチュラリストは誰でも希望すれば自由になれるものではなく、国立公園局が養成し、免許性を採用している。

単なる観光ガイドではなく、国立公園の自然を守るための役職なのだ。

観光で訪れた人々に、ガラパゴスの自然や生物に関する説明をしながら、観光客が自然を侵さないように監視の役割を担っているのだ。

観光ツアーに同行するばかりでなく、自然の観察レポートや諸島内のサイトの変化などの報告義務も負い、広大な国立公園のモニタリングと管理まで担っているわけだ。

ナチュラリストのグレードには3段階あり、バスの運転手や艀の船頭などのグレード1から、大学や大学院で地理学、生物学、海洋学などを学んだ上に、3ヶ国以上の言語を話すグレード3まである。

観光で訪れながら常に監視されていると考えると窮屈な思いを感じなくもない。

でも、ナチュラリストの適格なガイドによって、自然科学の知識が深まり博学になったような感覚が味わえる。

 

 

サンタ・クルス島中心部のプエルト・アヨラ港の沖合には、諸島内の各島に向かう夥しい数の船が浮かんでいる。

港に接岸された船で目的とする島に向かうこともあれば、小さなゴムボートに乗って沖合の大型船の下まで行き、海の上で船を乗り換えることもある。

ガラパゴス諸島を形作る100以上の島々には、島ごとに異なる生態系をもっている。

島々の間に横たわる海の水が、生物の往来に大きな障害となっているのだ。

従って、ガラパゴスの生態系を一括りにして論じることなどできない。

新しい島に訪れる度に、これまでに見たことのない目新しい自然や生物に出会うことになる。

新しい島の土を踏めば、常にフレッシュな感動を体験することができるわけだ。

 

 

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