gastronomy Vol.2 written by Akiko Maruyama

gastronomy:

食に関わる様々な物との関係について今回は食べ物などを含む、贈物の空間に関して考えてみました。
人に何か贈り物をする時、食べ物を選ぶ機会はとても多いですよね?その時によく利用させて頂いてるのが和菓子のHIGASHIYAさん。

お店の空間、商品のパッケージ等々、その世界観が素晴らしく完成されている、とてもステキな数少ない大好きなお店です。そのHIGASHIYAさんの企画で、折形デザイン研究所さんのとのワークショップが行われるというので参加して来ました。

今回のワークショップはHIGASHIYAさんのお菓子の中から好きなものを選んでそれを贈る人を思い浮かべながら包装するというもの。

包装に使用するのは桐の箱、一枚の和紙と紅白の水引。

日本に昔からある伝統的なスタイルですが、恥ずかしながらあまり深く考えた事はなくて、今回のワークショップで聞いたお話や後に読んだ本などでとても深い世界がある事に驚きました。

贈る人との間柄、目上の人、お友達、家族、恋人。また、贈る理由、お祝い、お礼、お詫び。他色々なシチュエーションによって折形や結びが変わります。和紙一枚とっても、薄いものから厚みがあってテクスチャーに特徴があるものなど、、その時によって材質を使い分け、折り方も変えていきます。

日本の歴史の中では魚など生物を包む折り方、お花を包む折り方(木の花か草花でも形が違います)、帯などを包む折り方、、、その物に合わせた様々な形があるそう。
「芸術が見えるものをそのまま再現するのではなく、見えるようにすること  折形はまぎれもなくその様な技術である  」と。ものすごく納得。結びも水引の本数(水引の本数は通常奇数)、結び方、色、などなど贈る用途によって使い分けます。

今回選んだお菓子、桐の箱に入れたのは紺色と白色のパッケージの豆菓子と羊羹。
水引は3本にして結びは蝶々結びに。
これはとてもベーシックな結び方ですが、片方を引っ張れば直ぐにほどける様、贈られた側の開けやすさを考えてあります。これが結婚式などのお祝いの場合は結び目がほどけにくい結び方にして、それをほどかずスライドして外すというのが習わしです。(縁がほどけないようにという意味で。)これは良く聞く習わしですよね。

また結び方にはその人の人柄が出ると言われましたがまさにその通り。私の場合は結び目も纏まりのない感じに仕上がってましたw同じ様にやっても人によって全然ちがう形になります。でもそれがまた味、贈る人の事を考えながら、心を込めて包装する。たまにはゆっくりとそんな時間を持つのもいいかもしれませんね。

包装とは幾重にも折りたたまれた「贈与の空間」そんな一文を見て、普段仕事にしている空間デザインと通ずる物があるような気がしてきます。包まれた物の佇まい、美しい日本の伝統、素晴らしいですね。

HIGASHIYA参考文献折形デザイン研究所  新、包結図説

writen by Akiko Maruyama

 

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