「アートが分からないのは当たり前!恥ずかしくない!」

「なぜ、これがアートなの?」と、いう本があります。

ニューヨーク近代美術館で長年美術館教育に携わったという、アメリア・アレナス氏の著書なのですが、現代美術の入門編としては良い著書である、とそれなり評価が高いようです。

因に、結果的になぜこれがアートなのか、というような問いへの明確な答えではなく、こういった作品の根底に流れるのは、作家の心…という内容がちょっと哲学的に書き記されているようです。

確かに、現代アートの世界というのは理解し難いところがあります。

何回か書いていますが、それは作家自身の思いが具現化したもので、何を訴えたいのか、どういったコンセプトを経て作品になったのか…と、いう事で現代アートは成り立つということでしょう。

コンセプチュアルアートが良い例ですが、様々な思いを研ぎすませ、結果出来た作品が、これですよ、というようなものが現代アートとも言えるのです。

アートよく分からない…と、思う方が多いのはうなづけますが、何故これが良いのか分からないけど、アートが好き!と、いう方が殆どではないでしょうか?

まぁ、まさに自分の事でもあるのですが、分かったような気がしてしまう…と、いう感じでしょうか?しかし、そういった楽しみ方もありながらも、現代アートを見る時はやはり作家の思いを理解し見た方がずっと楽しいともいえます。

そもそも、とある枠の中に、石を詰め合わせた作品があったとして、それを見た時に素晴らしいと思う場合と、分からない場合があります。

何を伝えたいのか、それが分からなければ、ただの枠の中で積み上げられた石です。

まぁ、それはそれでアリなのでしょうから作家に罪はありませんが、そのプロセスを知る事が非常に重要になってくるのです。

そもそも、単純に考えるとこの作品を作ったのが、名の知れた現代アーティストだとしたら賞賛されることでしょう。

それは、その人がどのような経緯でアートをしているか、ある程度の人が知っているからです。

その人の持つコンセプトを知るからこそ、同じ作品でも素晴らしいと感じることができます。

逆に、一切無名の作者だったらどうでしょうか?解説が無い限り、一生意味が分かりません。

結局これで分かってくるのが、現代アートには丁寧な解説とプロセスを、見る側が受け取っていなければいけない、ということでしょう。

こういったアートは、事前連絡が無ければ誰も分かりません。

心を読み取れるようなエスパーはともかく、一般の方であれば分からなくて当たり前なのです。

是非、アートが分からない!と、胸を張って言ってください。

恥ずかしい事では、一切ありませんから!

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