「光線を使いこなす、独創的で現実的なアーティストジャオ・シュエビンの世界」

絵画を描く人にとって大切な事というのは、当然の如く独創性であることは間違いありません。

しかし、その独創性だけでは、ただ描き散らしているだけで、見るものにとっては内容の薄いものとなってしまいます。

そこに、写実性があることがとっても重要なポイントになっていくのではないでしょうか?

ただ、その写実性と言っても、レアリスムのような完全なるもので無く、抽象画でも奥に隠された写実性を感じることができます。

きっと、物事の本質を捉えて絵を描くことが本当にできるアーティストこそ、プロのアーティストということでしょう。

 

さて、そんなリアルと独創性を持ち合わせた独特の作品を描くアーティストの個展が今年の5月にまた、8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery で開かれます。

いつも通り、入場も無料なので是非遊びに行ってみてはいかがでしょうか…と、ここで締めてしまっては意味が分からないので、そのアーティストを簡単に紹介させてください。

今回、個展が開かれるのが「ジャオ・シュエビン展 」

ジャオ・シュエビンは1967年に中国に生まれたアーティストで、パリにニューヨークを経て、現在上海にて製作活動を行っています。

細く繊細な線で描かれる様々な作品に共通しているのは、美しい光線です。

実際の木々や街並み、水面などを光を巧みに操る卓越した技術で、より生き生き見せるのが、ジャオ・シュエビンの特徴と言えるのではないでしょうか?

 

そして、彼の代表的なシリーズと言えば2011年より製作が続けられている「セントラルパーク」シリーズ。

 

公園内の木々などを描くこのシリーズなのですが、絶妙にぼかされたような滲む濃淡でより本物を写実的に表すという、彼の技術の粋を見ることができる美しい作品がばかりです。

色調はモノトーンと単調さを感じさせているのですが、その水墨画を感じさせる絶妙な濃淡と光りの使い方で、どこにも無い唯一無二な独創的な作品となっているのです。

とはいえ、一目見ると実に写実的であり、哀愁も誘う儚さと現実さも兼ね揃えています。

どんな作品であっても、ジャオ・シュエビンの作品には独創性だけでない、緻密な構図と技術が伺えます。

まだ、先の開催となりますが、アートファンであれば必ず必見のアーティストだと言えるでしょう。

古典的でありながらも、現代美術と言える独特の世界観。

ジャオ・シュエビンというアーティストを、じっくりと知れるチャンスですよ!

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