「2013年度のGoslarer Kaiserring受賞者、オラファー・エリアソンが革新的!」

世界には様々なアート賞がありますが、ドイツにある現代美術向けの賞「Goslarer Kaiserring」の2013年度受賞者が話題です。

ゴスラー皇帝の指輪という賞は、世界各国問わず、現代美術アーティストとしてアート界に貢献する人物に与えられる、権威ある賞だそうです。

 

そんな賞を2013年度に受賞したのが、デンマーク人アーティスト「オラファー・エリアソン」です。

地方都市ゴスラーというドイツの小さな都市で開催された表彰式に合わせ、行われたのが彼の展覧会だそうです。

そもそも、このゴスラーという街は世界遺産として登録されており、美しい街並みを持つ世界屈指の素晴らしい場所です。

そういった場所の持つ伝統性と、革新を生み出し続ける現代アートとの対照的な風景が今回の見所だったようです。

オラファー・エリアソンのインスタレーションは“色”

色を見て体感することを表現した作品は、どこか視覚からの映像だけでなく、体の根本にも問いかけてきます。

まず、一歩その中に入ると驚くのが廊下。

全ての壁や天井が黄色にぬり尽くされています。

これは、彼の1997年の「Yellow corridor(黄色の廊下)」という作品だそうで、黄色と黒しか見分けることできないという斬新なインスタレーションとして、入場した瞬間にオラファー・エリアソンワールドに引きずりこまれます。

そして、他の部屋に展示されている作品も、全て色を用いたものばかりが並びます。

2010年作品「Colour Experiments(色の実験)」は、大小それぞれの丸いキャンバスには、色相環のようにグラデーションになった、カラフルな色彩でぬられています。

しかし、そこにある照明の作用によって、この作品は知らない間に黄色と黒だけになっていきます。

照明の色が変化を与えることで、先の「Yellow corridor(黄色の廊下)」に通じた色体験が可能になるのです。

これは、非常にユニークなのと同時に、衝撃的なインスタレーションでもあります。

また、美術館の窓を取り替え、窓に紫色のグラデーション作品「Welt(世界)」では、普段ある建物などの色を変化させることで、目に見えている物だけでは分からない、その可能性などを気づかせる作品となっています。

近頃の、マッピングにも似たようなインスタレーションですが、これはまた独特の別次元の作品とも取れます。

まるで、会場そのものが万華鏡になったかのような、オラファー・エリアソンの展示会は、美術界でも大きな話題となりました。

伝統的な町並みで、現代アートを。

こういった取り組みは、アートの本場でもさらに活発化していくと面白いですね。

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