「伝統工芸が馴染むライフスタイルを目指す事でワンランク上に!?」

ここ近年、様々な伝統工芸が注目されています。

ライフスタイルもファッションのひとつとして注目されるこの時代、デザイン先行の洗練されたものだけでなく、伝統的な技術力が生み出す、そんなアイテムが求められているのです。

と、まぁ固い冒頭の挨拶はともかく、どうも上出長右衛門窯が話題となっていました。

上出長右衛門窯と言えば、九谷焼の有名な窯元です。

「上出長右衛門窯 POP UP SHOP」と、銘打って、velveat81で期間限定ショップがオープンされていた、との事です。

 

勿論、その窯元が作っている普通の作品もあるでしょうが、それは青山。

スペイン人デザイナー、ハイメ・アジョンとの共作で生み出される「Jaime Hayon × KUTANI CHOEMON」とシリーズが中心となったラインナップだそうです。

伝統的な技術を持ち得ている窯元が、洗練された現代のアート性高いデザイナー達と交わる事で生まれる、独特の世界観は、確かに見物であり注目すべき部分である事に間違いありません。ここでしか手に入る事の無いアイテムも多数あり、チェックすべき!と、の事です。

 

さてさて、伝統工芸がこういったファッション系の分野で注目されるのはとても良い事ですし、こういっては何ですが、窯元によっては衰退が危ぶまれるところもある分、食いつないで行く事ためにも必須の努力ではあります。

 

とはいえ、これはどんな窯元でも、適当にオシャレなデザイナーと交わっていけば良いというものでは無いですよね。

九谷焼だからこそ、その成功例なのではないか?と、個人的には思っています。

事実、九谷焼の古いデザインを見ても、何となく可愛い…と、言ったら語弊があるかもしれませんが、愛らしい雰囲気を持っているのです。

 

白地に青く繊細な文様が描かれる九谷焼は、どことなく北欧の雰囲気を持ち合わせてるようにも感じます。

さらに、滑らかでどんな食材とも愛称が良いその肌。

女性好みしそうな、そんなルックスが、現代のライフスタイルブームにバランス良くマッチしたんだと思います。

以前、日本酒の事もこの場所で取りあげましたが、あちらもあちらで、若い社長さんや女性の杜氏さんも増えており、かなりラベルも味も昔とは変わりました。

 

和食が世界遺産として認定された事は誰もが知るところですが、やはり、現在の若い感性が寄与した事に間違えはありません。

伝統を守りながらも、モダンであるベキという事です。

和食も、パリなどで見ると異様にオシャレに見えてしまうのは、ある意味で大切な事です。

そういった、アート性を持つ食文化というは、後世に残して行くべき価値がありますし、生き残って行きます。

 

そこには、伝統だけに縛られたり、アート性には興味を持たないもの作りの精神では先は無いという事なのです。

勿論、権威などにひれ伏す姿勢は日本のどの分野においても健在ではありますが、伝統があるから価格が高くても購入する…と、いう若い方は確実に減少しています。

 

昔のように、○○先生!と、いう風潮もバカらしく、さとり世代では無いですが、実質とその価値を総合したものへ、しっかりと投資をする感覚が身につけられているのです。

今回の上出長右衛門窯なのですが、中には、またそういった伝統工芸を無理矢理オシャレに絡めやがって…と、思う方もいるでしょう。

 

当然、そんな見方も間違ってはいませんが、長い目で見ると、わざわざポップアップストアとしてするのでは無く、当たり前とならなくてはいけない事なのです。

今後、より若い陶芸家などが増えて行くと思いますが、別にファッションと切り離す必要は一切無いと思います。

 

九谷焼のマグカップが当たり前にスタバで出てくるような、そんな国になれば素敵なように、我々の生活に当然の如く伝統工芸が馴染んでくれればと、心より願っています!

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