やっと気がついたか。
と、思っている人もいるかもしれません。
今、どうもニューヨークを中心に、ノームコアという新しいオシャレがトレンドを作り上げ始めているのだそうです。
と、いってもこのノームコアなのですが、要するにシンプルで普通の格好。
例えばですが、無地のスタンドカラーのレザージャケットに無地の白カットソー、そしてパンツのジーンズなどのミニマリズム的コーディネイト。
スーパープアスタイルなどとも一部では言われ、ダサいがオシャレに!というような、ギリギリのラインが格好良いという、そういったアプローチのファッションスタイルだそうです。
何だか、普通じゃ普通って言えば良いじゃん!という、ファッション界の分類分けに嘲笑する方もいそうですが、それはそれでお許しを。
“Normal”と“Hardcore”を合わせた造語で、本格的な普通という造語だそうですよ。
とにかく、何故にこういったスタイルが見直されているのでしょうか。
発端は、スティーブジョブスだったようで、確かに彼のスタイルはTシャツやセーターにジーンズという、そういったシンプルなスタイルでした。
余計な装飾を省く、まさにシンプルで普通のスタイルというのは、実際に見ていてもとても気持ちの良いものですよね。
どうしても装飾的で前衛的なアプローチをしなければ、オシャレでは無いという感覚が、まだまだファッション界には根強くのこっています。
特に、きゃりーぱみゅぱみゅのような、原宿系という言われるスタイル。
ノームコアの真逆でもあり、派手であればあるほどカワイイって事です。
それが、世界中でオシャレ番長的な感じとなり、訳が分からないという方も少なくなかったのではないでしょうか?また、派手な色合いやサイケデリックなモチーフ、さらにはダサかっこういいクールなボンバージャケット。
こういったスタイルの、ある意味では格好良いのですが、眉間に皺を寄せてしまう大人も少なく無いでしょうね。
まぁ、服などというのは、人の趣味ですし、あーだこーだいうのもオカシイかもしれません。
とはいえ、やはりこちらも洗練されたクールなスタイルを決めている、そんなノームコア番長は、格好良いなぁ…と、思ってしまうものなのです。
しかし、このノームコアには、ギラつく服装でコーディネイトを決めるよりも、難しい要素が詰まっているのです。
よく、ファッションサイトなどには、キレイ目なアイテムでまとめると、ざっくりの説明ですが、こだわりが追求されるんですよね。
先ずは、スタイルと髪型。
ノームコアは本来人間の持つ、魅力をより発揮させるため、服を引き立て役に使う訳です。
詰まり、元々、スタイルにさぼっていた人や髪型も適当にしといても、服や防止でごまかせ…が、似合わなくなってしまうのです。
そして、サイジング。
これが、かなり重要になります。
自分のスタイルをより良く見せるための着丈を選ぶ事が大切です。
さらには、色。
地味過ぎるのも、敢えて面白いですが、あまりにも地味過ぎるはノームコアではなく、地味なだけです。
そして、問題なのがどのブランドをチョイスするか。
やはり、普通のアイテムだからというと、何でも良いイメージですが、しっかりとした服作りをするブランドのもので大きく差がつきます。
正直、ユニクロでも良いでしょうが、マーガレットハウエルのシャツとでは、差がかなりでます。
こういった、絶妙なバランス感が整って、初めてノームコアスタイルが完成するのです。
勿論、ハズしは足下や小物。
要するに、こなれた大人の洗練カジュアルスタイルってヤツですかね…。
とにかく、普通が良いのですから、とことん上質な普通を求めていきましょう!