information: mergrim album interview

2011年1月11日に1stソロアルバム”Invisible Landscape…”をliquid note recordsmoph recordによる
コラボレーションでリリースされたmergrimさんにお話を伺いました。

初のソロアルバムリリースとなりますが、リリース後の反響はいかがですか?

ほぼ掲載メディアなしというノンプロモーションだったのですが、
ディストリビュータさんのおかげでタワレコを中心に結構取り上げて頂いて、
1stアルバムとしてはかなり順調に広がっていってるみたいです。

今はtwitterなどでダイレクトに反応が届くのが嬉しいですね。
特にいろんな地域の方からのメッセージ、無茶苦茶テンション上がります。

mergrimというアーティストネームにはどう言った意味が込められていますか?

造語です。
以前は「取り込む」や「結合」を意味する英単語mergeで暫く活動していたんですが、何か堅いなぁと思って。
グリム童話のgrimmを足してみるとなんだかヨーロッパとかにありそうな街の名前になっていい雰囲気だとおもったのでmergrimにしました。

このプロジェクトはmergrimという街に辿りつくための道程を切り取って表現していくことになりますね。

”Invisible Landscape…”のコンセプトを教えてください

アルバムコンセプトはアーティスト名の意味まんまです。

アルバムタイトルだけはきちんとした意味にしたかったので、
いつもお世話になってる電子音楽評論家兼オーガナイザー兼DJの門井隆盛(Takamori.K)さんに
想いを込めた抽象的なワードをつらつらと書き留めて、曲と一緒に送ってまとめてもらいました。

それではアルバム収録曲について各曲の解説をお伺いしていていきます

01 : Beautiful Corruption

自分の中の一番モヤモヤした部分。
燻っていた感情をぎゅっと凝縮して、吐き出せた気がします(笑
個人的には完全にロックナンバーですね。

02 : Soft’n Poetry

この曲はmergrimで初めて世に出したmoph recordの”textile”というコンピに収録された
僕にとってとても大切な曲である”mbow”という曲の進行形ですね。
うまく言えませんが、”mbow”は一生創り続けます。
アプローチは結構マニアックな事をしていますが、聴きやすい感じが損なわないようにはしてます。

03 : Arch feat.Luca Luca Don Chikku

独beatport限定digital EPシリーズ、”spray-03″に収録された曲になります。
このシリーズはコラボレーションなどを中心としていて、
2ndアルバム V.A.”sneaker”に参加してもらったLuca Luca Don Chikkuこと
スエナガゴウ君の声をフューチャーした曲になっています。

キーとテンポだけ決めて、ハーモニーとキーワードの”Arch”
という素材をもらって受けた印象から一気に作り上げた形です。

こうしたコラボレーション、今年はもっとがんがんしていきたいと思います。

04 : Senkyou

“泉響”、”旋鏡”とか漢字が定まらないので英語にしました(笑
個人的にリバーヴ(残響音)はあまり得意じゃないんですが、
いろいろ偶然が重なって自分の音になり得る響きが出来た気がします。

05 : Step Of The Flakes

2007年~2008年にかけてサウンドトラックを担当していた旅番組『AXN MapStyle with AIR PARADISSIMO』
に提供していた楽曲が元になっています。

アルバムにはそこから派生した物が何曲かありますが、かなり原曲に近いです。
印象的には冷たいはずなのに温かみがある、透明感のある曲になってくれたと思います。

06 : Shdwgrph *Grain

2nd V.A.”sneaker”に収録された同曲のリアプローチ。

でもやってる間に原曲の部分がほとんどなくなってしまいました(笑
ライブでは前半後半を流れを創ってくれる曲になってくれてるんでいい感じです。

07 : Ideal That Fade Out

前半のテクスチャが出来た瞬間にこれだ!って思ったんですが、むちゃくちゃ難産でした。
原曲は3年前くらいにあったんですが、これまた陰も形もないです。
音に艶を与える事を改めて考えさせられた曲ですね。

08 : Absentminded Drowsiness

曲名まんま、ぼんやり聞いてほしいですね。
頭のなかを空っぽにして、一つ一つ物事を整理したいときの感情に似ている気がします。
規則性がありそうでないけど、居心地はいい。

09 : Noir Noir

M3と同じ独beatport限定digital EPシリーズ、”spray-03″に収録された曲です。
ちょうどmophONEの1stをリリースして、
自分なりのダンスミュージックと向き合い始めたばかりの香りがプンプンします(笑
自分で言うのも変ですが、新しいアプローチをやりだしたばかりの曲って魅力的な気がします。

10 : Dry Aesthetic

M5と同じく旅番組からの曲ですね。グリッチ感などは完全に再構築していますけど。
すこし余韻に浸りつつも、次の未だ見ぬ風景に向かうための曲です。

フリーの作曲家としては2005年に活動開始となっていますが、
今ソロアルバムリリースに至った経緯を教えてください。

勇気。。ですかね(笑)

周りの優れた音楽家のリリースを聞いたり、お仕事で毎日のように曲を創っていると
自ずと耳も鍛えられてどんどんハードルが上がっていきます。
そうしてクォリティが上がる反面、オリジナリティを見失ったり。

さらにソロとしてのリリースとなるともうそれだけで
僕の社会的な評価が決まってしまうのではないかという恐怖だったりで出すのをためらっていました。
でもいい加減きちんとリリースして次の行動を起こしたいとおもったので重い腰を叩きました!

結果、1枚じゃ社会的な評価は決まるわけないですね(笑)
でも次回作や活動の幅への広がりはとても見えたので良かったです。

mophONEでの活動とmergrimでのソロ、表現の違いはどういった所にありますか?

mophONEは音が結構派手なんですが、基本ストイックな人間の集まりなんです。

ソロの時はそれぞれだした音に対して一歩二歩下がって聞けるまでいじったりするんですが、
mophONEは垂れ流しがおおいかも(笑)

そのかわり初期衝動だったり偶発的なマジックが電子音楽でも起こり得ると教えてくれた素晴らしい
ユニットだと思いますよ。
是非まだ聞いてない方はplugゲットしてください!

今後の活動の振り幅としてはソロ活動が中心となりますか?

特には決めていません。
でもライブはソロでのオファーを暫くもらっているので、そうなるかと思います。
今年はフットワーク軽くして色々コラボレーションも行っていきたいですね。

ライブでは既に色々コラボする予定ですので楽しみにしておいてください。
mophONEもその流れで出来れば嬉しいです。

聴き手に対してどうありたいなどのビジョンはありますか?

1stを気に入ってくれた人を裏切りたいし、裏切りたくないですね(笑)
もっと深みを出せるように精進するのみです。

現在CDのみのリリースとなっておりますが配信販売などの予定はありますか?

あります。iTunesStoreとBeatPortは出すと思います。
すこしだけずらそうという話はしましたが、リリースしないつもりはないです。
やっぱり便利ですからね。

でも本音を言うと、やっぱりパッケージって嬉しいじゃないですか。
僕も普段はもちろんパソコンで音楽を聞きますが、殆どiTunesStoreでは買いません。

DRMとかがDJの時めんどくさいし、そもそもちょっと音質が。。(苦笑
CD買ってきて取込み後も隣においてジャケットの質感を楽しんでもらいながら聞いて欲しいですね。
だからデジパックにもこだわりました。

LiquidNoteとの契約時も絶対紙じゃないと嫌だ!って言いましたし(笑)

アルバムアートについて、コンセプトイメージや作家さんについて教えてください。

今回GRAPHIC ARTを担当してくれたのはOSSAちゃんというアーティスト。

彼女の作品は3年くらい前にmoph recordが六本木SDLXで行ったイベントの時に
展示してくれた作品に僕が一目惚れして、ソロの際は是非といってたんです。

でも僕のリリースは当然しばらく無く、それ以来あまり会うこともなかったんですが
去年たまたま東京都現代美術館ですれ違って再会して、僕の作品も進んでいたのでお願いに至りました。

因みにイメージを伝えて書いてもらったわけではないです。
彼女の新作を見て僕がこれで行きたいとお願いしました。

そのグラフィックを素晴らしいジャケットにデザインしていただいのはAtsushi Fujimakiさん。

moph record V.A[sneaker] / mophONE [plug]のジャケットのアートワークをしていただいたり、
僕のロゴも製作してもらっています。

サイトを見て頂ければわかりますが凄まじいお仕事の数々です。
クライアント、プライベート問わずに本当に素晴らしい作品を残されていて尊敬しています。

最近だとkotoriというヘッドフォンをブランディングから関わられたそうなので是非チェックしてみてください。

他にこだわった点などあれば教えてください。

マスタリング(アルバムの最終的な全体の質感やバランス、空気感を左右する工程)にはこだわりました。
というかマスタリングエンジニアのDaisuke Kashiwaさんがこだわってくれました。

彼はもちろんアーティスト活動でも有名ですが、最近はworld’s end girlfriendが立ち上げたレーベル
VirginBabylonRecordsのマスタリングスタジオ[stellar dialogue studio]のメインエンジニアとしても活躍されています。
色々今回で目からウロコなこともありましたし、たくさん勉強させてもらいました。

今後のインフォメーションを教えてください

先ず急なんですが3/10(木)に渋谷O-nestで開催される”レミ街 musica musica release party”に参加決定しました。
ドラマーのKazuyaMatsumotoくんと出演します。

そして3/13に東京都現代美術館のcontentというカフェのイベントに出演します。
samuraijazz,mergrim,DJFunnel,no.9,小瀬村晶,青葉聡希, 伊藤智也とかなり豪華です。
イベント自体が面白い試みみたいなので是非お越しください。
詳細infoはこちら

そして3/26に北信州の渋温泉で行われる電子音楽フェス「渋響PH3.0」に出演します。
こちらもクラムボンのmitoさんによるソロプロジェクトdot i/oや、PsysEx、
いろのみ+haruka nakamura、coupieなど超豪華です。
mophからは僕とDJ蟻で参加します。

あとまだ詳細は言えませんが某アーティストのカバーをやる予定です。
かなりプレッシャーでかいんですが頑張ります。

interview for mergrim

New album release info

Track List
01 : Beautiful Corruption
02 : Soft’n Poetry
03 : Arch feat.Luca Luca Don Chikku
04 : Senkyou
05 : Step Of The Flakes
06 : Shdwgrph *Grain
07 : Ideal That Fade Out
08 : Absentminded Drowsiness
09 : Noir Noir
10 : Dry AesthetiC

Catalogue.No: LNR-011/(mcd-005)
PRICE: 2,100yen(in tax)
RELEASE : 2011.1.11
Label : liquid note records x moph record

no.9や、Haruka Nakamura率いるバンドKadanを擁するLiquid note recordsからリリースされる11枚目のアルバ ムは都内を中心に活動するアーティスト、mergrimの1stアルバム。

WebやCMなどに数多くの楽曲を提供してきた彼の 作る音楽は、経験と実績に裏付けされた確かなものだ。都内のクラブシーンでは、馴染み深いアーティストだが、本作品は まだ、1st Albumであり、いかに長い時間をかけて制作したのかが伺える。細部に渡り考え込まれた構成、ひとつひとつの 妥協のない音、繊細な音の組み立てと、ドラマティックな展開はこれからのエレクトロニカを感じさせる美しい作品だ。

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