【トウキョウアートナビ Vol.4】やなぎみわ演劇プロジェクト第二部「1924 海戦」

国際的に活躍する美術作家、やなぎみわが手がける演劇三部作

やなぎみわ演劇プロジェクト 「1924 海戦」

2011.11.3(木)―11.6(日)KAAT神奈川芸術劇場大ホール
11.3 (木・祝) 14:00
11.4 (金) 19:00
11.5 (土) 14:00 / 19:00*
11.6 (日) 14:00
*の公演はアフタートークあり。ゲスト:五十殿利治(筑波大学教授)

2009年のベネチア・ビエンナーレに日本館代表として参加するなど、国際的に活躍する美術作家やなぎみわが手がける演劇3部作。1924年に創設された日本初の近代劇場「築地小劇場」伝説の旗揚げ公演「海戦」。その舞台を再構成した「1924 海戦」を上演。船上の舞台セットは上演に先立つ美術製作ワークショップで製作される。

1924年、関東大震災からわずか10ヶ月後に初公演を成し遂げた築地小劇場。『海戦』では、近代演劇の実現を夢に、驚くべき行動力で日本初の小劇場を創設した芸術家たちを描きます。偉大な明治と激動の昭和の間にあって、大正期1920年代は未分化で多彩な才能が 花開きました。その中で、明治に大急ぎで輸入した近代的な合理主義、科学主義への批判が芽生えました。それはとくに敗戦国ドイツと、初めての近代戦争に勝利しながら関東大震災に見舞われた後の東京で、鮮明な形をとっています。1920年代を、前衛と言われた芸術の誕生とその後の軌跡を、今、見つめておきたいのです。

やなぎみわ

「1924」は、7月に行われた第一部「1924 Tokyo-Berlin」と今回の第二部「1924 海戦」、第三部「1924 人間機械(仮)」(時期・期間未定)の三部作となる。関東大震災後が舞台となる「1924」は3月11日の震災がきっかけなのかと思われたが、この企画は震災前にあったそうだ。脚本を書き始めてから震災が起こり、それから1ヶ月くらい脚本が止まってしまったが再び書き始めたときに、やはり以前考えていたものから変化があったという。多くの表現者達は、3.11の震災をきっかけに様々な変化が起こり、その表現するものも多かれ少なかれ変化していっている。「マイ・グランドマザーズ」「Fairly Tale」「WINDSWEPT WOMEN」など、老女と少女をテーマに作品を作ってきたやなぎみわ。彼女が原案・演出・美術を手がける新たな表現に注目したい。

また、横浜トリエンナーレ連携プログラムとして、やなぎみわ×ゲストスピーカーの対談形式によるプレレクチャーも行われる。

第一回 「1924前兆-築地小劇場と1924年のアヴァンギャルド」
10/2(日)14:00 出演/水沢勉(神奈川県立近代美術館館長)、やなぎみわ、あごうさとし

第二回 「1924モダンガール-モボ・モガと築地小劇場の時代/大正期のファッションと都市文化」
10月10日(月・祝)14:00 出演/やなぎみわ、淺井カヨ(日本モダンガール協會代表)、鈴木貴宇(早稲田大学非常勤講師)

【プロフィール】やなぎみわ Miwa Yanagi
神戸生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。93年に京都で初個展。以後、96年より海外の展覧会にも参加。若い女性が自らの半世紀後の姿を演じる写真作品、「マイグランドマザーズ」シリーズ、実際の年配の女性が祖母の想い出を語るビデオ作品「グランドドーターズ」を制作。
http://www.yanagimiwa.net/

 やなぎみわ―マイ・グランドマザーズ

 Fairly Tale 老少女綺譚

 WINDSWEPT WOMEN:老少女劇団

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