「日本の洋画家」

現代の若い方々で、日本の洋画家界を詳しく知っている方はあまり多くないでしょう。

しかし、美術に詳しくない方でも「ゴッホ」「ピカソ」「ミレー」くらいは聞いたことがありますよね。

それに比べて、日本の近代洋画家と聞いたらパッと出てくる方はいるでしょうか?
ちょっと難しいかもしれません。

実際、シュールレアリスム・フォービスム・キュビスムなどの海外で派生した美術様式を取り入れた作品が数多く存在するので、模倣と言われても仕方の無い作品はあります。

そのため、一部での評価ばかりで、我々が知り得るところまで情報が廻ってこないのも現実です。

とはいえ、本当に素晴らしい作品も数多くあり、実は日常的に目にしているものなども沢山あるのです。

ここでは、西荻窪にある「こけし屋」という洋菓子とフランス料理の老舗を紹介します。

遠方であってもオシャレな方であれば、一度は聞いたことがあるかもしれないこの「こけし屋」ですが、実はシンボルに描かれている、とぼけた顔をしいた西洋人形風の女性は「鈴木信太郎」という洋画家の作品なのです。

ルソー風ではありますが、独特のタッチで描かれた純粋で素朴なその表情や出で立ちは思わず「カワイイ!」といってしまいそうな程です。

元々、画家が多く住んでおり、こけし屋には当時の有名画家たちで作られた「カルヴァドス会」なる美術会の出入りが多かったそうです。

そのメンバーであった鈴木信太郎が手がけた、というだけあって繋がりも深く、日本人洋画家独特の繊細さも感じることができる技法のため、未だに多くの人に愛されているのです。

このような感じで、ちょっと気になった絵などが街中にあったら調べてみてはいかがでしょうか?

きっと面白い発見があるかもしれません。

中込 公一

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