「書というアート」

近年、外国人が「努力」「一生懸命」「根性」などのTシャツやキャップなど身につけている風景を良くみます。

「漢字=COOL」という概念が生まれているようですが、日本人の我々から見たら少し“こそばゆい”気持ちになってしまうものです。

ただ本来、漢字自体は非常に洗練された芸術であると昔から取り扱われています。

そんな漢字をアートととして捉えるために「書」という概念で制作をし続けた画家「中村不折」を紹介したいと思います。

慶応2年に生まれ、洋画を中心に描いた中村不折なのですが、晩年には夏目漱石や森鴎外の作品の挿絵なども手がけていました。

そして、絵画だけでなく「書」の分野でも精力的に活動し、大胆で独特な作風で人気を博していきます。

現在、新宿中村屋の看板ロゴや、老舗店舗など至るところで見ることができます。

型にはまらない自由な構図で書かれるその作品は、大勢の現代書家達に強い影響を与えているのではないでしょうか。

近頃、決められた規定から抜ける事のない保守的なアート作品が多く出回っていますが、今だからこそ、先人達の先鋭的な制作過程の根底を勉強し直す時期です。

未来の芸術家たちの素晴らしい作品を期待しています。

ちなみ、外国の方には中村不折作品Tシャツは、馬鹿売れだと思いますがね…。
作ってみませんか?

中込公一

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