「芸術」、「美術」、「技術」ってどうちがうの!?

“言葉にはそれぞれの意味があり、表面的には似ている言葉でもそれぞれ固有のニュアンスを持っています。ここでは同じように見えても実は異なる3つの言葉(「芸術」、「美術」そして「技術」)について明確にしていきましょう。

まずは、「芸術」と「美術」。この2つの違いについて、日常生活において深く考える機会は少ないかもしれませんね。芸術というものは広くいうと、「絵画・彫刻・建築・文学・音楽・映像・身体表現」といった、人類の活動によって生み出されたものを指します。簡単にいうと、「より良いカタチを目指して創意工夫が込められモノ」と解釈してもOKです。

一方の美術はというと、芸術の中でも絵画や彫刻のように「視覚的な表現」を用いたものを呼んでいます。さらには歴史・文化的にも高い価値を持っているというニュアンスも含まれていることも多いが特徴。つまり、芸術という人間の営みの一つに美術があると考えると良いでしょう。芸術という広く定義される領域の中で、より長く、より多くの人に受け入れられるカタチのものが美術となるのです。

さて、技術についてはどうでしょう。ここでいう技術とは、科学や発明など「機能的な美」そのものや、それを提供するスキルを指すことにします。修練やセンスが求められることは芸術と同じですが、もっとも大きな違いはその目的。芸術の目的は(時代・作者・内容によって差はありますが)、「アピール」であることがほとんどです。ヒトであれモノであれ思想であれ、表現したい対象をより良く、より美しく描くことで目立つようにする意味を持っています。その点、技術に関しては芸術ほどアピールする目的を持っていません。むしろ、「よりラクに」、「より効率よく」といった合理的な方法を求めた結果つくりだされたものです。しかし根底にある「人に何かを伝えたい」、「人のためになる何かをしたい」という気持ちはまったく同じ。そういった意味でも、技術に対する尊敬を欠いてはいけません。例え人目につきにくい地味なものであっても、長年の研究や努力によって実現された創意工夫のカタチなのです。人間活動によって生まれた貴重な財産という認識で接してみてください。”

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