「なんとか主義」とか「なんとか派」とかってなんなの!? 3/4

“美術史の大まかな流れを紹介するシリーズ。前回は、宗教芸術から解放されて新しい表現が芽生えだした頃の話でした。今回からはやや難解にも思われがちな抽象画の時代へと入っていきます。そもそもの洞窟壁画に始まり、「誰でもわかるモチーフを描く」ことから、「表現したいことの本質そのものを描く」ことにシフトしていった20世紀。表現形態だけでなく根底にある思想も変革を遂げていきました。
それでは順にその様子を追ってみましょう。

フォーヴィスム=原色の多用や荒々しいタッチで描かれた、「フォーヴ=野獣」を思わせる絵画。写実から象徴への表現変化、アール・ヌーヴォーで意識改革を経てうまれました。作者の感覚や主張を思わせる部分が大きく、芸術が自己表現のツールとして確立するきっかけともなる動きです。
代表作はアンリ・マティスの『ダンス』

キュビスム=対象を複数の視点で解体し、単純化や抽象化した結果、キューブ(立方体)のような構成になったもの。目新しさやルネサンス以来、長く続いた「遠近法からの脱却」に成功した表現として注目を浴びた。
代表作はパブロ・ピカソの『バイオリンを持つ男』

ダダイスム=第一次世界大戦の絶望や虚無をモチーフに、既成概念や常識を否定する芸術運動。近代文明や芸術性を批判し、「何の意味を成さないもの」や「ナンセンス」、しかしながら好奇の目を集めるものが多数発表された。ダダとは無作為に選ばれた単語でそれが象徴となっている。
代表作はマルセル・デュシャンの『泉』

未来派=抽象的な前衛運動が隆盛している中、イタリアで生まれた運動。機械やスピード感、躍動感といったキーワードとともに語られる。時代背景とも相まって、政治や戦争に通じるテーマを用いたものが多い。閉塞感から来る破壊願望や闘争本能、狂気といったモチーフが顕著。
代表作はウンベルト・ボッチョーニの『槍騎兵の突撃』”

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