「なんとか主義」とか「なんとか派」とかってなんなの!? 4/4

“美術史のジャンルを簡単に紹介する企画の最終回。前回のおさらいとしては「色彩の革命」とされるフォーヴィスム、「形態の革命」とされるキュービスムを経て抽象性の高い分野が台頭してきたことがまとめられます。今回は洗練された表現形態で現代美術にも通じる芸術運動をお話していきます。

バウハウス=ドイツに設立された総合芸術学校。現代に通じる合理的・機能的なデザインは当時の先進的なもので脚光を浴びた。生活に根ざした思想によって、建築を中心にインテリアやプロダクト、グラフィックデザインなどの分野に応用された。「バウハウス」とはドイツ語で「建築の家」。
代表作はバウハウスのデッサウ校舎

アール・デコ=19世紀末に確立したデザイン形式の「アール・ヌーヴォー」。その流れをくみつつも、幾何学的な線と模様を時代に合わせて簡潔にまとめているのが特徴。プロダクトから建築まで幅広く応用され、一時は衰退したものの、今なお人気のジャンルといえる。
代表作はタマラ・ド・レンピッカの『緑の服の女』

シュルレアリスム=夢のような幻想的なシーンや、非現実な形態、潜在意識を描写したような世界観が特徴。現実を超越したという意味で名付けられた。美術だけでなく文芸や思想にも大きな影響を及ぼしたものとして、広く知られている。
代表作はサルヴァドール・ダリの『記憶の固執』

ミニマリズム=ミニマル(最小の)という言葉が示す通り、作品の装飾的な部分をできるだけなくした表現形態。シンプルな色やカタチが一見、退屈に思えても本質のみを的確にすることで「美」を現した。芸術としては絵画以上に彫刻やファッション、音楽の分野で顕著。
代表作はコンスタンティン・ブランクーシの『無限柱』

ポップアート=19世紀半ば、人と社会が大量生産や大量消費に取り巻かれている構造を匠に捉え、広告をはじめとした雑誌・漫画・写真などをモチーフに多用した表現。インパクトやアンダーグラウンドな世界観、サブカルチャーともリンクしたビジュアルが世間に衝撃を与えた。
代表作はアンディ・ウォーホルの『マリリン・モンロー』

フルクサス=前衛芸術家集団の名称。非日常の出来事や芸術シーンを意図的に企画して新しい表現を求めた。その活動は欧州諸国に浸透・共感していき、美術、音楽、文学、思想はもちろんパフォーマンスの世界でも影響を与えた。フルクサスは「流れる、変わる」を意味するラテン語。
代表作は「イベント」や「ハプニング」による「パフォーマンス」や「コンサート」”

Photo by:Jorge Quinteros

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