第14回 その他、芸術のみかた 1/5

1. 映像、写真

映画やドラマといった映像作品や、写真も立派なアートの仲間です。実写という枠を超えればアニメーションや昨今人気の3DやCD映像も含まれますね。大衆娯楽はついつい低俗に思われがちですが、素晴らしい作品も多数生み出されてきました。

映画は19世紀に生まれたもので、比較的新しい部類のものです。カンヌ、ベルリン、ヴェネツィアの3大映画祭をはじめ、ハリウッドの大作のように、産業としても世界中で注目されています。オードリー・ヘップバーン、マリリン・モンロー、チャールズ・チャップリンなど、時代を超えて愛されているようなスターも数え切れないほど多く現れました。ドラマも同じように、国内外を問わず長年の人気を誇っています。数年前に「月9」や「トレンディドラマ」といった言葉で盛り上がりを見せ、近年では海外の人気ドラマも多く入ってきました。そのように、映画やドラマに共通して見出せるキーワードは「文化」と「記録」です。映画やドラマなどの映像によって、異国間における思想や生活様式のちがいを見て取れます。また、10年前の映画でも口調や価値観、ファッションに現代との差があるように時代と空間を超えた文化を共有するツールとなっているのです。物語の筋や出演している俳優、映像としての美しさだけでなく、文化のちがいという目で見てみると新しい発見があるでしょう。また、テレビのドキュメンタリー番組やニュースなど、将来にとって重要な記録となり得るものです。そうした意味で、何気ないニュース映像がいずれ資料という形で大きな価値を持つようになることも予想されます。

記録という意味では写真も同じような位置付けにあります。16世紀頃から絵画作成の一環で使われ出したといわれていて、今では芸術にも記録にも幅広くシーンで使われています。写真のごく基本的な楽しみ方は、「構図」と「光・色」に関心を持つこと。構図とは簡単にいうと、なぜその位置で対象を枠に納めたのか、という問いかけです。単純な風景画でも、写っていない上下左右の景色を想像することや、そのシーンで他に起きている事をイメージすると、自ずと対象をどの位置に納めたら最も良く見えるかというヒントにことでしょう。もう一つの光や色については、光量や色味の明度(明るい/暗い)、彩度(鮮やか/濁り)そして濃淡など、実にバリエーションが多彩。デジタルカメラや一眼レフカメラなどの設定を見たことがある人はよくわかると思いますが、そのパターンは何通りも存在するわけです。もう少し明るかったら、もう少し色味が強ければといったようなバランスを吟味した結果の作品としてみてみると、その苦心をうかがうことができます。

また、映像や写真をつくるための「カメラ」というものは非常に高額でした。今の時代はビデオカメラやデジタルカメラ、動画や画像編集ソフトの普及によって、個人が高性能のものを手にしやすくなっています。結果、プロアマの境界が緩やかになっているので、みなさんもぜひ良い作品づくりに挑戦してみてください。

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