知られざる鬼才ふたたび『マリオ・ジャコメッリ 写真展』

2008 年東京都写真美術館において初めて本格的に紹介されたマリオ・ジャコメッリ。「黒」と「白」とを見事に操り、強烈なハイ・コントラストで「死」と「生」に立ち向かい、孤高の写真表現で現実(リ アル)を抽象した 120 余点は、NHK 新日曜美術館でも特別番組が制作されるなど、日本ではほとんど無名の海外作家の 展覧会でありながら多くの来場者を迎え、大成功をおさめました。2回目にあたる本展覧会は、「ホスピス(死がやって来てお前の目を奪うだろう)」、「スカンノ」、「神学生たち(私にはこ の顔を撫でてくれる手がない)」、「善き大地」などの代表作を中心に作品数を 218点と大幅に増やし、作家の本質へ切 り込む構成となります。 ジャコメッリは、1枚の素晴らしい写真で何かを語るのではなく、組み合わされた写真群で事物の本質へ迫ろうとする写真家です。そのような作家の営為の延長線上に今回の展覧会は位置づけられます。 作品相互の関係が響きあうことにより、ジャコメッリ理解の深化をはかり、単なる回顧ではなく、現在尚写真表現の未来 をも指し示しているジャコメッリの作家、人間双方の本質を明らかにする展覧会となる。

【マリオ・ジャコメッリ 写真展】
THE BLACK IS WAITING FOR THE WHITE
開催概要 会期    2013年3月23日(土)~5月12日(日)
会場    東京都写真美術館    B1 階展示室 開館時間 10:00-18:00(木・金は20:00まで、入館は閉館の30分前)
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館。但し 4 月 30 日(火)は開館)
一般 1,000(800)円/学生 800(640)円/中高生・65 歳以上 600(480)円
※(    )は 20 名以上の団体および東京都写真美術館友の会会員 ※小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料 ※第 3 水曜日は 65 歳以上無料
休館日 観覧料
主催 青幻舎、NADiff、PARCO
共催 東京都写真美術館
後援 イタリア大使館、イタリア文化会館
会場お問い合せ    東京都写真美術館   TEL: 03-3280-0099 HP: www.syabi.com

関連トーク
細江英公氏(写真家)によるギャラリートーク

2013年4月27日(土) 14:00~15:00
会場:東京都写真美術館 1Fアトリエ
講師:細江英公氏(写真家)
※展覧会チケットの半券(当日有効)をお持ちの方は、どなたでもご参加いただけます。
※4/27は当日10時より1階受付で整理券を配布します。(番号順入場、自由席、定員70名)

鈴木芳雄氏(編集者)とゲストによる連続対談

2013年4月29日(月・祝) 14:00~15:30
ゲスト:原基晶(イタリア文学者)
モデレーター:鈴木芳雄氏(編集者)
会場:東京都写真美術館 2Fラウンジ
定員:50名
※展覧会チケットの半券(当日有効)をお持ちの方は、どなたでもご参加いただけます。
※当日10時より1階受付で整理券を配布します。
※番号順に席をご案内いたします。(自由席)

<展覧会キュレーター プロフィール>
Alessandra MAURO|アレッサンドラ・マウロ
ジャーナリスト、写真作品のキュレーターとして、これまでウィリアム・クライン写真展「Rome」、マリオ・ジャコメッ リ写真展「Retrospective」、ミンモ・ジョディス写真展「Lost in seeing」など数々のプロジェクトを手がける。 2005 年より、ミラノを拠点とする FORMA(フォルマ)社のアーティスティック・ディレクターとして展覧会の企画 プログラミングを担当。 リチャード・アヴェドン、ジョセフ・クーデルカ、ピーター・リンドバーグ、アンリ・カルティエ・ブレッソン、 マーティン・パー、ベッティナ・ランスなど、数多くの作家の個展を企画した。 また、ローマの出版社コントラスト・パブリッシング・ハウスの編集ディレクターとしても活動。編集を手がけた主な著 書に、「My brother‘s keeper: Documentary Photographers and Human Rights」、「Shadows of War」がある。文学、 歴史学を修了、現在ナポリのスオール・オルソラ・ベニンカサ大学で写真史の教授として教鞭をとり、後進の育成にもあたっている。

「私にはこの顔を撫でてくれる手がない」より © Archivio Mario Giacomelli, Senigallia

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