第15回 その他、芸術のみかた 2/5

2. 音楽

日本では「若者のCD離れ」や「音楽離れ」が著しい風潮もあるようですが、それでも流行りのバンドや昔から根強い人気を誇るミュージシャンがいるのも事実。現代社会で最も身近なアートの一つといわれているものが、この音楽というジャンルです。
たしかに、CDのジャケットや販促ポスターなどを絵画/写真作品のようなビジュアル表現のひとつとして、アーティスティックにするものも珍しくないですよね。さらに短編映画のように仕立てたミュージックビデオや、ライブ活動はそのまま立派なパフォーマンスの作品として確立させることも可能です。楽器の演奏はれっきとした表現形態であり、楽器自体も有形文化として歴史上に刻まれていくものでしょう。ミュージシャンといわず、アーティストと呼ばれる由縁はその辺りにあるのかもしれません。鳴っている音を聴いて楽しむだけでなく、その周囲にあるものも含めて楽しむのが、音楽のみかたの一つです。

ポップスからやロックといったメジャーなものから、クラシックやジャズ、クラブミュージックといったものまでジャンルは多種多彩。さらにそのジャンルの中でも細分化されていくので、自分の好きな音楽を追究していくのは生涯をかけての趣味になりえるでしょう。聴き込みや聴き比べ、楽譜の読解や、自ら楽器を演奏してみるなどのアプローチによって、いろいろな角度から音楽を楽しむことができます。

手を鳴らす、物を叩くなどの、ごく簡単な動作によってリズムというものが生まれました。そうした原始的なアクションから発生した人類の表現力はやがて歌となり、楽器となり、踊りとなって発展。さらに現代ではPCなどの技術開発とも相まって、音楽シーンはここ数年単位でも大きく様変わりしています。流行が生まれ、廃れやすい、実にスピーディな世界でもあるので、時代時代のトレンドを観察するのもおもしろいでしょう。年代のギャップによる先入観や好き嫌いが顕著に表れやすいのも一つの特徴です。イメージや固定観念だけで新しい音楽や未知のミュージシャンを頭ごなしに否定してしまうのは実にもったいないこと。演歌や民族音楽、ヒップホップやアニメソングなども、時代や地域といった「人の文化」そのものなのです。そのため、多様な音楽を幅広く受け入れることが、自身の音楽観を広く深めて、より楽しめるようになっていくことになるでしょう。

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