カテゴリー:Zief Spielzeug Kasten
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王朝時代の食は貧食?!
秋は食欲をそそると言われるが、 どうもこのところその欲求が衰えている気がしてならない。 イギリスの作家サミュエル・ジョンソンの警句に”腹のことを考えない人は頭のことも考えない”と言うのがある。 となれば、既に脳細胞も…詳細を見る -
佐野繁次郎、といふディレッタントな画家
銀座に用事があるといえば、仕事で出かけることぐらいだろうか。 銀座イコール”銀ブラ”、今や死語となってしまった言葉が頭に浮かぶ。 年配者の方たちは、街をブラブラし老舗デパートで買い物をし、その流れで食事をすると言うのが昔…詳細を見る -
ATG雑感後始末記vol.2
世界の映画人・研究者たちの間からは「アート・シアター・ギルドとは何だったのか」と論議がなされる中、3年前にATG(アート・シアター・ギルド)創立50周年を記念し、国内外で様々なイベントが開催された。 その年には国立新美術…詳細を見る -
旧日本近代文学館が遊び場だった頃
東京の歴史を振り返ると、 江戸の昔から火事・水害・震災・戦災などにより、貴重な歴史的建造物の多くが失われてしまった。 現在においても社会経済の進展に伴い、これら文化財の多くが失われつつある。 文化遺産としての建造物と…詳細を見る -
実験工房たちのアプレゲール
今年の1月、神奈川県近代美術館を皮切りに”実験工房展”がスタートした。 いわき市立美術館〜富山近代美術館〜北九州市立美術館と巡回し、11月23日から世田谷美術館で最後の実験工房展が行われる。 国内の公立美術館で実験工房…詳細を見る -
ノスタルジック Y街にあったT
駅の階段を下り、右手に見える階段を上がると書店が見える。こじんまりした書店と言う印象からは想像もつかないくらい、書棚には読書好きの書物が所狭しに並んでいる。 後ろから声を掛けられた 「お元気ですか」 この主とは長い付き合…詳細を見る -
歴史と美術の狭間で生きる、絵画修復家という仕事
いつだったかスペインの教会で、初老の女性画家が修復という名の下に元の絵の上から全て描き加えてしまった珍事は記憶に新しい。 それは瞬く間に世界に飛び火し、町おこしに貢献したというのだからなんとも珍妙な話で、それをメデ…詳細を見る -
友人が持参した、アルベール・カミュ曰く付きのワイン
味覚の秋到来の季節となったが、依然として日本列島に猛威を振るう台風の影響は大きく、味覚の秋と呼ぶにはまだ早い感じがしないでもない。一方、フランスでは「ワインの秋」と呼ばれているそうだ。ワインの収穫が9月から始まり、県ごと…詳細を見る -
テオ・アンゲロプロス、永遠なれ
嬉しいニュースが飛び込んできた、ギリシャの巨匠テオ・アンゲロプロス監督の遺作「エレニの帰郷」が2014年1月に日本で公開されることが決まった。2008年に製作された本作は、2009年に第59回ベルリン国際映画祭で上映…詳細を見る -
1958 MILES by Masuo Ikeda
書類の整理をしようと納戸を漁っていると懐かしいLPが出てきた、中学時代より貯金をはたいて買ったものである。あの頃は(年代は伏せておく)一枚のLP盤を買うのに勇気が要った、子どもにとって容易く買えない値段だったし、買えば自…詳細を見る -
二人の果てなき渇望から生まれた水戸芸術館、アートを水戸から発信する
私事で恐縮だが20数年ぶりに水戸へ出かけた、行き先は水戸芸術館。ドキュメンタリー映画の件で、水戸芸術館の担当者と話し合いをするためである。20数年ぶりと書いたのには訳がある、その当時地元ラジオ局でCMと番組製作に関わ…詳細を見る -
ATG雑感後始末記Vol.1
ここに1枚のパンフ「ATG映画の全貌」がある、かなり傷んでしまったが手放すことができないでいる。当時、小石川高校隣にあった劇団「昴」運営による三百人劇場(閉館)で、第1回目(1977年)の「ATG映画の全貌」映画祭が開…詳細を見る -
ブリコラージュの創造性
モノの価値は時間で消費され、減価償却という形で消えていく存在。その一方、芸術品は時代に左右されず価値は無限に拡がり、消費者の欲望を駆り立てていく。 芸術家の手による作品と、芸術家とは呼べない人物が日々作り上げるマテリアル…詳細を見る -
ビタースウィートな北欧ジャズ・ボーカリスト、シーネ・エイ
シーネ・エイ、2年ぶりの来日だった。今回のツアーは九州〜関西〜横浜そして東京と随分ハードなスケジュールだったらしい。残念ながらタイミング悪く行けなかった、2年前のライブは「ボディ&ソウル」で行われたが、今回は丸の内にある…詳細を見る -
テレビという、筺はいつまで続くのか
テレビは、ネットやスマホの魅力にすり替えられその存在意義を失くしてしまっている。テレビ離れが騒がれる中で制作者たちは未来のテレビについて何を考え、何を創ろうとしているのだろうか。 視聴者と送り手の間にはかなりの温度差を感…詳細を見る -
プロダクトデザイナー、オラ・イトの哲学”シンプレキシティ”
先日どこかのFM局で、パリでもっとも注目されているプロダクトデザイナーを取り上げていた。 マルセイユ生まれのオラ・イト(Ora-ito/36歳)は、常識に囚われないデザインを次々と産み出し、フィリップ・スタルク(建築・…詳細を見る -
レーシングドライバー片山右京、コックピットからの足音
「オギャー」と生まれてから果てるまでに、人はどれ位歩くのだろうか。3〜80歳までと仮定しよう、約169725000歩。平均50cmの歩幅として、84862500m /84862.5km。地球一周の距離は、約40000km…詳細を見る